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マンションで騒音の苦情を言われたら、どうする?正しい対処法・相談先を解説

マンションで騒音の苦情を言われたら、どうする?正しい対処法・相談先を解説

この記事を書いた人

鷹見ゆり
鷹見ゆり
元行政書士のフリーライター。
行政書士・土地家屋調査士の補助者を約10年務めたのち、行政書士として独立。
相続・遺言や農地関係、建設業許可などの業務に携わる。
現在はフリーライターとして、相続・遺言、離婚、不動産関連の記事や資格予備校のコラムなど、日々積極的に執筆活動を行っている。
「誰が読んでもわかる記事」を常に心がけている。

「ただ普通に生活していただけなのに、突然うるさいと言われて困っている」
「できるだけ穏便に解決したいが、どう対応すればいいかわからない」

突然マンションの住人から騒音に関する苦情を受け、このような悩みを抱えていませんか?
苦情を受けた場合は決して感情的にならず、冷静に対処する必要があります。
また、心当たりがあるかないかによって取るべき対応が異なります。
もし心当たりがあるなら防音対策をし、誠実な姿勢を見せることが重要です。
心当たりがなければ管理会社や管理組合に相談し、原因を調査してもらいましょう。
本記事では、マンションで騒音の苦情を言われた場合の、正しい対処法や相談先を解説します。
最後まで読めば、感情的にならず冷静に対処でき、早期解決を目指せるようになるでしょう。

記事の要約

  • 苦情を受けた場合は感情的にならず、冷静に対処する
  • 心当たりがある場合は防音対策を行い改善を急ぐ
  • 心当たりがない場合は管理会社・管理組合に調査を依頼する
  • 解決が難しいときは弁護士や探偵への相談を検討する

マンションで騒音の苦情を言われる主なケース

マンションで騒音の苦情を言われる主なケースは以下のとおりです。

  • 日常的な生活音
  • テレビ・オーディオ・動画配信の音
  • ピアノ・管楽器などの楽器演奏音
  • 子どもの泣き声・足音
  • ペットの鳴き声・足音
  • 別の部屋が原因で誤解されているケース
  • 苦情主側の聴覚過敏や精神的な問題

実は、普通に生活しているだけで迷惑行為と受け取られ、苦情を受けるケースがほとんどです。
しかし、マンション特有の音の伝わり方や生活時間帯のズレによって、思わぬトラブルに発展することがあります。
ここでは、実際に苦情につながりやすい騒音の種類を紹介します。

日常的な生活音

椅子を引く音やドアの開閉音、足音など、生活するうえで避けられない音が原因になることがあります。
マンションの構造上、些細な生活音でも床や壁、配管などを伝って上下階や隣室に伝わりやすいためです。
特に周囲が静まり返っている深夜や早朝は、日中なら問題にならない音でも苦情の対象になり得ます。
また、洗濯機や掃除機の稼働音は、音だけでなく振動や低周波音が建物の構造を通じて響きます。
例えば洗濯機の脱水時の振動や掃除機のモーター音は、自分が思っている以上にほかの部屋に伝わりやすい点に注意が必要です。
そのため、マンションの中には「22時以降の洗濯禁止」「朝7時までの掃除機使用禁止」といった管理規約が設けられている場合もあります。

テレビ・オーディオ・動画配信の音

テレビやオーディオの音も苦情の原因になり得ます。
洗濯機や掃除機と同様に、音だけでなく振動も周囲に伝わるためです。
音には、空気を通じて聞こえる「空気伝搬音」と建物の構造自体が振動して伝わる「固体伝搬音」の2つがあり、テレビやオーディオ機器はその両方を同時に発生させます。
そのため、壁際に密着させて設置すると、上下階にまで響きやすくなります。
特に、サブウーファー(重低音の再生に特化したスピーカー)を使ったオーディオやホームシアターシステムは、重低音が周囲に与える影響が大きいため注意しましょう。
また、最近では、動画配信やオンライン会議の音声が騒音の原因になることも珍しくありません。
配信中のリアクションや実況の声は通常より声量が大きくなりやすく、深夜に配信を続ければ苦情の対象になる可能性があります。

ピアノ・管楽器などの楽器演奏音

ピアノやトランペット・フルートといった管楽器、ドラムなどの演奏音が苦情の原因になることもあります。
弾き方、吹き方にもよりますが、例えばピアノやトランペット、フルートなどの音量は約100デシベルと、多くの人が「うるさい」と感じる70デシベルを超えているためです。
電子ピアノでも油断はできません。
音量を小さくしてヘッドホンで演奏していても、鍵盤を叩く際の振動やペダルを踏む音が床を通じて下の階に伝わります。
また、エレキベースやドラムといった重低音を伴う楽器は、防音対策をしていても完全には遮断できません。
そのため、マンションでの演奏は難しいと思っておいたほうがよいでしょう。
たとえ「楽器演奏可」の物件でも、自由に演奏できると考えるのは危険です。
多くのマンションの管理規約では、演奏可能な時間帯や音量について制限が設けられています。
規約に明記されていない場合でも、常識として近隣への配慮はすべきでしょう。

子どもの泣き声・足音

小さな子どもの泣き声や室内を走り回る音が、苦情の原因になるケースは少なくありません。
子どもは走る・飛び跳ねる・物を落とすといった予測不能な動きを繰り返すため、下の階の住人にとっては大きなストレスになる可能性があります。
子育てへの理解が得やすいファミリータイプのマンションであればまだしも、単身者や高齢者が多い一般的なマンションでは、理解が得られにくく苦情に発展しやすいでしょう。
盲点になりがちなのは、子どもを叱る際の親の声です。
感情的になって大声で怒鳴ると、それ自体が騒音として苦情につながります。

ペットの鳴き声・足音

犬や猫の鳴き声、室内を走り回る音も騒音になり得ます。
いくらペット可のマンションでも、鳴き声や足音が無制限に許容されるわけではありません。
ペットの声や足音が、お互いに我慢すべき限度を指す「受忍限度」を超えれば、契約違反と判断されるおそれがあることも理解しておく必要があります。
特に犬の無駄吠えは、飼い主の外出中に発生していることも多く、飼い主が気づいていないケースも珍しくありません。
猫の場合は、夜中に走り回る、建具を爪で引っ掻く、高所から飛び降りるといった音が問題になる可能性があります。
また、犬よりも鳴き声が小さいと思われがちですが、発情期の際の鳴き声は苦情につながる場合があるため注意が必要です。

別の部屋が原因で誤解されているケース

実際には別の部屋から発生している騒音を、自分の部屋が原因だと誤解されて苦情を受けるケースもあります。
音は必ずしも直線的に伝わるとは限らず、配管や換気ダクトを伝って本来の発生源とはまったく異なる場所に響くことがあるためです。
また、建物の構造や壁・床の材質によっても音の伝わり方は変化します。
そのため、別の部屋のペットの鳴き声やピアノの演奏音などが、自分の部屋から出ていると勘違いされることもあり得ます。
もし、受けた苦情に心当たりがないときは、次章で解説する対応方法を試してみてください。

苦情主側の聴覚過敏や精神的な問題

通常なら騒音と感じないような物音でも、苦情主の精神や聴覚の状態によってはトラブルになる可能性がある点に注意しましょう。
別の部屋から聞こえてくる音を「うるさい」と感じるかどうかは、人によって差があります。
そのため、気にならない人がいる一方で、過度なストレスや不眠症、聴覚過敏といった問題があると、通常の生活音でも耐え難い騒音と感じる可能性があります。
この場合、どれだけ防音対策をしても苦情が収まらず、むしろエスカレートしかねません。
「話し声がうるさい」「足音が響く」といった苦情が繰り返され、こちらが何度説明しても理解が得られないおそれがあります。
特に注意が必要なのは、相手の精神状態が不安定なケースです。
いくら理不尽なことを言われても、相手を直接批判したり精神状態を指摘したりすることは避けましょう。
トラブルがさらに悪化するだけでなく、ストーカー行為や嫌がらせに発展する危険性もあります。
できるだけ管理会社や管理組合を介して対応するようにし、必要に応じて弁護士への相談も検討しましょう。

マンションで騒音の苦情を言われたときの対処法

騒音に関する苦情を言われたときは、焦らず冷静に対応することが重要です。
相手につられてこちらまで感情的になってしまうと、重大なトラブルに発展するおそれがあります。
具体的にどのように対処すべきかは、心当たりの有無によって異なります。
心当たりがある場合・ない場合別の対処法を見ていきましょう。

心当たりがある場合の適切な対応

苦情に心当たりがある場合は、騒音の内容と発生時間帯を詳しく確認し、速やかに改善に取り組みましょう。
例えば洗濯機の音や子どもの足音など、指摘された内容が明確なら、該当する行動の時間帯や頻度をすぐに見直す必要があります。
改善策としては、洗濯機を使用する時間帯の変更や防振マットの使用、フローリングの上にクッションマットを敷くといった対策が考えられますが、具体的な対策については本記事内の「防音対策を行う」で後述します。
改善に取り組んだあとは、その内容を管理会社や管理組合に報告しておきましょう。
もし再度苦情が来たとしても、誠実に対応していたという記録が残ります。
心当たりがあるなら素直に受け止め、早急に改善するようにしましょう。

心当たりがない場合の対応方法

苦情の内容に心当たりがない場合、相手が誤解している可能性があります。
マンションではその構造上、騒音の発生源を特定しづらい傾向にあるためです。
ほかの部屋の住人から心当たりのない苦情を受けたら、まずは管理会社や管理組合に相談し、対応してもらいましょう。
直接相手とやりとりすると、関係が悪化して深刻なトラブルに発展するおそれがあります。
管理会社や管理組合に相談する際は、以下の情報を伝えるとスムーズです。

  • 指摘された騒音の内容(足音・テレビの音など)
  • 指摘された時間帯の自分の行動(在宅・不在・寝ていたなど)
  • その時間帯にほかの部屋から音が聞こえていなかったか

管理会社や管理組合経由で苦情の連絡が来たときは、心当たりがないことを説明し、上記のように指摘された時間帯の行動や気づいたことを伝えましょう。
勤務記録や買い物をした際のレシートなど、苦情を受けた時間帯に外出していた証拠があれば、誤解であると証明する材料になります。
相談後、管理会社や管理組合は掲示板で注意喚起したり全戸にチラシを配布したりして、騒音の発生源を調査してくれます。
調査中に再度苦情を受けた場合は、現在調査中であることを簡潔に伝え、速やかに管理会社や管理組合に報告しましょう。
管理会社や管理組合から調査状況を説明してもらうことで、無用のトラブルを回避できます。
できるだけ直接対応しないことがポイントです。

騒音の苦情を言われたときにやってはいけない対応

苦情を受けたときに避けるべきNG行動は以下の3つです。

  • 感情的に反論する
  • 報復行為をする
  • 苦情を無視する

このような対応をすると、法的措置を取られたり強制退去につながったりする可能性もあるため注意が必要です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

感情的に反論する

突然苦情を受け、ムッとしてしまうこともあるでしょう。
心当たりがなければなおさらです。
しかし、だからといって「うちじゃない」「そっちだってうるさいじゃないか」などと感情的に反論するのはおすすめできません。
仮にこちらに非がなかったとしても、感情的になった時点で「問題のある住人」とみなされ、近隣住民や管理会社から信用を失うおそれがあります。
たとえ相手の勘違いでも、言い返してしまうのではなく冷静に話を聞き、管理会社を通じて対応することが重要です。
感情に任せて反論すると気分的にすっきりするかもしれませんが、トラブルを深刻化させるだけで解決にはなりません。
理不尽だと感じてもいったん受け止め、冷静に対処しましょう。

報復行為をする

苦情を受けたことに腹を立て、わざと大きな音を出したり嫌がらせをしたりすることは絶対にやめましょう。
このような対応をすると、問題を解決するどころか完全にエスカレートさせてしまいます。
また、苦情主だけでなくほかの住人からも苦情を受け、強制退去につながるおそれがあります。
音が原因で相手が健康を害した場合、慰謝料を請求される可能性があることも念頭に置いておきましょう。
騒音トラブルが法的問題に発展するケースについては、本記事内の「騒音トラブルが法的問題に発展する可能性はある?」で後述します。

苦情を無視し続ける

苦情を無視し続けるのも危険です。
相手の不満がさらに蓄積するほか、管理会社や管理組合からも改善の意思がないとみなされ、以下のようなペナルティを受けるおそれがあります。

賃貸:用法遵守義務違反(民法第616条・第594条)による退去勧告
分譲マンション:専有部分の競売請求(区分所有法第59条

そのため、たとえ心当たりがなくても苦情があった事実を軽視せず、まずは管理会社や管理組合に相談しましょう。
苦情を無視すると、相手はしばらく何も言ってこないかもしれません。
しかし、その間に証拠集めや法的措置を検討するおそれがあります。
誠実に対応する姿勢を示せば、誤解を解いたり相手と和解したりといったこともしやすくなるため、できる限り誠実な対応を心がけましょう。

騒音トラブルが続く場合の主な相談先

騒音で苦情を受けたときは、ひとりで抱え込まず以下のような相談先に相談することをおすすめします。

  • 管理会社・管理組合
  • 弁護士
  • 探偵

管理会社や管理組合に相談し、必要に応じて専門家の力を借りましょう。
それぞれ詳しく見ていきます。

管理会社・管理組合

ほかの住人から直接苦情を受けたら、管理会社や管理組合に相談しましょう。
賃貸物件であれば管理会社や大家、分譲マンションなら管理組合が窓口です。
管理会社や管理組合経由で苦情を受けた場合、心当たりがなければその旨を丁寧に説明しましょう。
心当たりがある場合でも、素直に受け止めて改善に努めることで、それ以上苦情が来なくなる可能性が高いです。
苦情が続くようであれば、騒音計やアプリで実際の音量を測定し、データとして提示する方法もあります。
管理会社や管理組合が取り合ってくれない、一方的に悪者扱いされるというようなケースは、次項で紹介する弁護士や探偵への相談を検討することをおすすめします。

弁護士

騒音トラブルが法的問題に発展しそうな場合や、すでに深刻化しているときは、弁護士への相談・依頼をおすすめします。
退去勧告を受けそうな状況になっている、損害賠償請求をされる可能性がある、というような状況では、もはや自力での対応は困難であるためです。
弁護士に依頼すると、状況に応じたアドバイスを受けたり相手方との交渉を任せたりできるほか、裁判に発展した場合は手続きを代理で行ってくれます。
自分に非があるかどうかわからない、管理会社や相手とのやりとりに不安があるといった段階でも、専門的なアドバイスを受けながら適切に対応することで、トラブルの拡大を防ぎやすくなります。
弁護士費用は内容によって異なりますが、ケースによっては高額になる場合もあるため「ハードルが高い」と感じる方も少なくないでしょう。
しかし費用が心配な場合でも、弁護士保険に加入していれば弁護士費用の一部が補償される可能性があります。
弁護士保険とは、法的トラブルで弁護士に依頼した際の費用を補償してくれる保険のことで、月額数千円程度で加入できます。
弁護士保険の詳細は、こちらのページを参考にしてください。

探偵

心当たりがないにもかかわらず繰り返し苦情を受けるときは、探偵に調査を依頼するのも有効な手段です。
探偵は高性能の騒音測定器や録音機材を使用し、音の発生源や伝達経路を詳細に分析することが可能です。
また、調査後に作成される調査報告書は、管理会社や苦情主に対して、自分が音源ではないことを証明する強力な証拠になります。
調査報告書は裁判資料としても活用できるため、法的手続きに発展した場合にも役立つでしょう。
管理会社が信用してくれない場合や、誤解が解けずトラブルが長引いているときも、探偵に調査を依頼すればスムーズな解決を目指せます。
もちろん費用はかかりますが、不当な苦情から身を守り、誤解を解くための選択肢として覚えておくとよいでしょう。

騒音トラブルが法的問題に発展する可能性はある?

騒音トラブルは、適切に対応しないと損害賠償請求や訴訟といった法的問題に発展する可能性があります。
「少しうるさくしたくらいで訴えられるはずがない」などと軽く考えていると、思わぬ事態を招くおそれがあるため注意が必要です。
ここでは、どのような場合に法的問題へと発展しやすいのか、万が一に備えてどのような準備をしておくべきかを解説します。

損害賠償や訴訟に発展するケースとは

騒音トラブルで損害賠償請求や訴訟に発展するおそれがあるのは、騒音が受忍限度を超えていると判断されたケースです。
受忍限度とは、生活していくうえでお互いが我慢すべき限度のことで、これを超えた騒音は不法行為とみなされます。(民法第709条
受忍限度を超えているかどうかは、以下のことを総合的に考慮して判断されます。

  • 音が条例などで定める値を超えているか
  • 騒音を防ぐ方法があったかどうか
  • 本人が誠実に対応したか

例えば、音量が各自治体の条例や環境基本法などで定められた基準値を超えており、騒音を防ぐ努力をしておらず、さらに苦情を無視するなど誠実に対応しなかった場合は、不法行為と判断される可能性があります。
過去の判例では、子どもが毎日50〜65デシベルの大きな音を出し続け、苦情に対し「文句があるなら建物に言ってくれ」などと不誠実な対応をした住人が、30万円の慰謝料と6万円の弁護士費用を支払うよう命じられたケースもあります。(東京地方裁判所 平成19年10月3日判決)
生活している限り何らかの物音は生じてしまうものであり、自分では問題ないと思っていても、それが他人には我慢ならない騒音に感じてしまうことは少なくありません。
重要なのは、苦情を受けたあとの対応です。
無視したり誠意ある対応を取らなかったりすると、裁判で不利になる可能性が高くなるため、苦情を受けたらできる限り誠実な対応を心がけましょう。

証拠として残しておいたほうがよいもの

騒音トラブルが法的問題に発展した場合に備えて、自分を守るための証拠を集めておくことをおすすめします。
例えば、以下のものを残しておくとよいでしょう。

共通
  • 苦情を受けた日時・内容の記録
心当たりがある場合
  • 謝罪を伝えた際の手紙の控えやメール
  • 改善に努めたことがわかるもの(防音マットのレシートや防音工事の領収書など)
心当たりがない場合
  • 自分の部屋の音を測定した記録
  • 生活時間帯を記録したメモ

このような証拠は、裁判だけでなく管理会社や苦情主との話し合いの場でも自分の主張を裏付ける材料になります。
中でも改善に努めた証拠については、受忍限度の判断で重視される「誠実な対応」の裏付けになるため、必ず保管しておきましょう。
どのような証拠を集めればよいかわからない場合や、自分で集めることが困難なときは、弁護士に相談するのがおすすめです。
専門家のアドバイスを受けることで、効果的な証拠収集ができるようになるでしょう。

騒音トラブルを悪化させないためにできること

騒音トラブルを悪化させないために、今日からでもできる対策は以下のとおりです。

  • 防音対策を行う
  • 日頃から近隣住民と良好な関係を築いておく
  • 早めに管理会社や専門家に相談する
  • 状況に応じて引越しも視野に入れる

このように、ちょっとした配慮や工夫で、トラブルを未然に防いだり事態の悪化を食い止めたりできる可能性があります。
それぞれ見ていきましょう。

防音対策を行う

苦情に心当たりがある場合は、できる限りの防音対策を行いましょう。
苦情ごとの具体的な対策方法は以下のとおりです。

苦情の内容 対策方法
足音・椅子の音
  • 防音マットや厚手のカーペットを敷く
  • クッション性のあるスリッパを履く
  • 椅子の脚にフェルトパッドを貼る、マットを敷く
洗濯機・掃除機の稼働音
  • 深夜や早朝の使用を避ける
  • 洗濯機に防振パッドを使用する
テレビ・音楽の音量
  • 壁から15〜30cm程度離して設置する
  • ボリュームを控えめにする
  • イヤホンやヘッドホンを使用する
  • 壁に防音パネルを取り付ける
  • 壁側に本棚やタンスなどを設置して遮音する
楽器の演奏音(楽器演奏可の場合)
  • サイレントギターやサイレントブラスを使用する
  • イヤホンやヘッドホンにつないで演奏する
  • 防音室を作る、防音ボックスを設置する
子どもの泣き声・足音
  • 走り回らないようしつけをする
  • 防音マットや厚手のカーペットを敷く
  • 壁に防音パネルを取り付ける
  • 隙間テープでドアの隙間をなくす
ペットの鳴き声・足音
  • 無駄吠えしないようしつけをする
  • 防音マットや厚手のカーペットを敷く
  • 壁に防音パネルを取り付ける
  • 隙間テープでドアの隙間をなくす

このように、騒音の種類に適した方法で防音対策を行いましょう。
分譲マンションであれば、防音工事を検討するのもひとつの方法です。
なお、物件が楽器演奏不可の場合は、小さな音で演奏してもトラブルを招く可能性があります。
楽器演奏を楽しみたいなら、引越しを考えたほうがよいでしょう。

日頃から近隣住民と良好な関係を築いておく

マンションのような集合住宅では、住人同士の関係性がトラブルの起こりやすさを左右します。
同じ生活音でも、関係性次第では「お互い様」で済むこともあれば、「我慢できない騒音」と受け取られることもあるため、日頃から近隣住民と良好な関係を築いておくことが重要です。
例えばエントランスやエレベーターで会った際には挨拶する、管理組合や地域の行事に参加するなどして顔見知りになっておくと、悪い印象を持たれにくいでしょう。
また、「もし子どもがうるさかったら言ってください」とはじめに伝えておくのも有効です。
無理に仲良くなる必要はありませんが、お互いに「多少の生活音はお互い様」だと思える関係づくりが大切です。

早めに管理会社や専門家に相談する

騒音トラブルが発生したら自分だけで抱え込まず、早い段階で管理会社や弁護士などに相談することをおすすめします。
長期間放置したりやりとりが長引いたりすると苦情主との関係がこじれ、大きな問題へと発展しやすくなるためです。
早いうちに相談し適切に対処すれば、大ごとになる前に解決できる可能性が高まります。
また、「苦情を受けている」という状態は、大きなストレスがかかるものです。
そのため早期に相談することで、精神的な負担も軽減されるでしょう。

状況に応じて引越しも視野に入れる

以下のような状況なら、引越しを検討するのもひとつの方法です。

  • いくら改善を試みても苦情がなくならない
  • トラブルが長期化し、精神的な負担が大きくなってきた
  • 建物の構造上根本的な解決が難しい
  • ペットの無駄吠えが直らない
  • 子どもを大人しくさせることが難しい
  • 在宅ワークでWeb会議が欠かせない

特に賃貸住宅の場合は、床や壁を傷つけずに行える範囲でしか防音対策ができず、対策をしているにもかかわらず苦情がなくならないケースも珍しくありません。
分譲マンションであれば引越しは難しいですが、賃貸なら防音性の高い物件や楽器演奏可の物件などへの引越しを検討するのもよいでしょう。

まとめ

マンションで騒音に関する苦情を言われた場合の、正しい対処法や相談先について解説しました。
苦情を受けたら、まずは冷静に話を聞き、感情的に反論したり放置したりすることは避けましょう。
心当たりがあるなら防音対策や生活時間帯の見直しを行い、速やかに改善に取り組むことが大切です。
心当たりがない場合でも、独断で動かず管理会社や管理組合を通じて対応し、自分が原因でないことを証明できる証拠を集めましょう。
それでもトラブルが続くときは、弁護士や探偵といった専門家への相談や、場合によっては引越しも視野に入れることをおすすめします。

マンションの騒音苦情に関するよくあるご質問

騒音の苦情を受けたらまず何をすべきですか?

まずは冷静に話を聞き、感情的にならないことが重要です。

心当たりがある場合は速やかに改善し、心当たりがない場合は管理会社や管理組合に相談しましょう。

心当たりがないのに苦情を受けた場合はどうすればよいですか?

管理会社や管理組合に相談し、原因を調査してもらいましょう。

騒音の発生源を特定しづらい構造上、別の部屋が原因で誤解されている可能性があります。

苦情を受けたときにやってはいけないことはありますか?

感情的に反論する、報復行為をする、苦情を無視することは避けましょう。

これらの対応は法的措置や強制退去につながる可能性があります。

騒音トラブルが解決しない場合の相談先はありますか?

管理会社や管理組合に相談し、必要に応じて弁護士や探偵への相談を検討しましょう。

法的問題に発展しそうな場合や誤解が解けないときは専門家の力を借りることが有効です。

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