離婚には「協議離婚」「調停離婚」「審判離婚」「裁判離婚」の4つの方法があります。ほとんどの場合は、夫婦間での話し合い(協議離婚)で解決しますが、合意が得られない場合は家庭裁判所の調停や裁判に進むことになります。
記事の要約
- 離婚は協議・調停・審判・裁判の4種の方法がある。
- 離婚トラブルとして財産分与、親権、養育費、慰謝料が典型的な問題である。
- 相談窓口にはベンナビ離婚、法テラス、弁護士会など複数の支援サービスが存在する。
- 弁護士保険は法的トラブルに備え、早期の専門家相談を可能にする保険である。
代表的な離婚トラブルの種類
トラブルは多岐にわたり、以下のようなケースが典型的です。
- 1. 財産分与
夫婦が婚姻中に築いた財産をどのように分けるかについて、しばしば争いが生じます。特に、不動産や貯金、保険など、大きな価値があるものほど合意が難しくなります。 - 2. 親権問題
子どもがいる場合、どちらが親権を持つかが重要な争点となります。親権を巡る争いは、子どもの福祉や生活環境、経済力などの観点から判断されますが、親の感情的な対立も深刻になりやすい点が特徴です。 - 3. 養育費
親権を得なかった親が子どもに対して支払うべき養育費についてのトラブルも一般的です。養育費の金額や支払い期間、支払い方法について合意できないことが原因となることが多く、支払いが滞るケースもあります。 - 4. 慰謝料
不倫やDV(家庭内暴力)が原因で離婚する場合、慰謝料の支払いについてのトラブルが発生することがあります。慰謝料の金額や支払条件について双方の意見が一致
離婚トラブルに関する相談窓口
ベンナビ離婚
離婚問題に特化した弁護士紹介サービス。電話相談が可能で、メールやLINEでの24時間相談受付も行っている。最寄りの離婚専門弁護士を簡単に探せ、弁護士の顔写真やオフィス情報も確認できる。
電話番号 | こちらからご確認ください |
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受付時間 | 24時間(メール・LINE相談) |
相談料 | 初回無料あり |
マチベン法律相談
国が設立した法的支援団体。一定の条件を満たせば、1つの問題につき3回まで30分の無料相談を受けられる。電話では情報提供サービスも行っている。収入等が一定額以下であることなどの条件がある。
電話番号 | (スマートフォンアプリを利用) |
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受付時間 | 24時間 |
相談料 | 無料 |
法テラス(日本司法支援センター)
国が設立した法的支援団体です。一定の条件を満たせば、1つの問題につき3回まで30分の無料相談を受けられます。電話では情報提供サービスも行っています。ただし、収入等が一定額以下であることなどの条件があります。
電話番号 | 0570-078374(法テラス総合案内) |
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受付時間 | 平日9:00~21:00、土曜日9:00~17:00(メールは24時間対応) |
相談料 | 無料(資力要件等を満たす場合) |
弁護士会の法律相談センター
東京弁護士会が運営する法律相談センターで、都内の各地に設置されています。離婚問題を含む様々な法律相談に対応しており、専門の弁護士によるアドバイスを受けることができます。事前予約が必要です。
電話番号 | 0570-200-050 |
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受付時間 | 10:00~16:00(月~金。ただし祝祭日を除く) |
相談料 | 無料(15分程度) |
もしもに備えて弁護士保険への加入がおすすめ
弁護士保険とは、弁護士に相談・依頼する際の費用を補償してくれる保険です。
保険料の相場は月額3,000円程度です。そのため、30万円という着手金の相場額を考えると、保険に加入してから9年以内に弁護士に依頼すれば、元が取れます。
トラブルはいつ起こるかわかりませんが、事態が本格化する前に、弁護士保険に加入しておくことは非常に有益です。特に、日々の生活で法律的な問題が発生する可能性がある場合、迅速に専門家に相談できる環境を整えておくことで、早期解決が期待できます。
待機期間とは
弁護士保険には、通常「待機期間」と呼ばれる加入後すぐには保険が適用されない期間が設けられています。
待機期間の長さは保険会社によって異なりますが、一般的には加入してから約1~2ヶ月程度が多いです。この期間中は、保険の対象とならないため、トラブルが発生してからの加入では、すぐに保険の恩恵を受けられない場合があります。
そのため、もしもの事態に備え、トラブルが起こる前に早めに加入することが重要です。
弁護士保険のメリット
現代社会は、交通事故や離婚、労働問題など、さまざまな法律問題に見舞われがちです。そうした法律問題が降りかかってきた時に、弁護士保険に加入していれば弁護士に気軽に相談・依頼ができるので、問題の早期解決につなげられるでしょう。
弁護士保険を活用すると、法律相談料や着手金を全額補償してもらえる場合があるため、金銭的な不安も解消できます。弁護士への依頼に際して金銭的な不安を解消したい方は、弁護士保険に加入することをおすすめします。
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弁護士保険とは
「弁護士保険ステーション」では、弁護士保険取扱会社による4つの弁護士保険の「料金」「補償」「付帯サービス」などをわかりやすく比較できます。
保険によっては、保険加入後に弁護士保険に加入していることを示す「リーガルカード」や「ステッカー」が配布されるので、トラブルの抑止効果が期待できます。
そのほか、弁護士保険では、「弁護士紹介サービス」や「相談ダイヤルの設置」など、便利な付帯サービスが用意されています。
どの保険もサービスが充実しているので、ぜひ加入を検討してみてください。