インスタの乗っ取りは誰か分かる?対策や乗っ取られた際の対処法について解説
2025年03月19日
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この記事を書いた人

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元行政書士のフリーライター。
行政書士・土地家屋調査士の補助者を約10年務めたのち、行政書士として独立。
相続・遺言や農地関係、建設業許可などの業務に携わる。
現在はフリーライターとして、相続・遺言、離婚、不動産関連の記事や資格予備校のコラムなど、日々積極的に執筆活動を行っている。
「誰が読んでもわかる記事」を常に心がけている。
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「インスタを乗っ取られたが、犯人が誰かわからない」
「インスタを乗っ取られたときの対処法や、乗っ取られないようにする対策が知りたい」
など、インスタを利用している人の中には乗っ取り被害にあい、どうすればよいか困っている人もいるのではないでしょうか。
インスタの乗っ取り犯の特定は可能です。
たとえば「発信者情報開示請求」を行ったり、検察の「被害者等通知制度」を利用したりといった方法があります。
ただし発信者情報開示請求が認められなかったり、運営者やプロバイダが応じてくれないケースもあるため、乗っ取り被害にあったら弁護士に相談したほうがよいでしょう。
この記事では、インスタの乗っ取り犯の特定方法や乗っ取られないようにする対策、乗っ取られたときの対処法を解説します。
記事を最後まで読めばインスタを乗っ取られたときにすべきことがすべてわかり、早期の問題解決を目指せるでしょう。
記事の要約
- インスタの乗っ取りは不正アクセス禁止法に反する違反行為
- インスタの乗っ取り犯は「発信者情報開示請求」や検察の「被害者等通知制度」などで特定できる
- インスタを乗っ取られると、個人情報が流出したりフォロワーが詐欺被害にあったりするおそれがある
- インスタを乗っ取られたらパスワードの変更やリセットを試みる
- インスタの乗っ取り行為を防止するには、パスワードを複雑にしたり2段階認証を有効にしたりといった方法がある
インスタの乗っ取りは「不正アクセス禁止法」に反する違法行為
インスタの乗っ取りは、「不正アクセス禁止法」に違反する立派な犯罪です。
行った場合は以下の罪に問われます。
不正アクセス罪 | 他人のIDやパスワードを勝手に使用し、その人のアカウントやサーバーにアクセスする「不正アクセス行為」を行った場合に問われる罪。(不正アクセス禁止法第3条) |
---|---|
不正取得罪 | 不正アクセスを行う目的で、他人のIDやパスワードを入手したときに問われる罪。(不正アクセス禁止法第4条) |
不正助長罪 | 正当な理由なく、他人のIDやパスワードを第三者に漏らした場合に問われる罪。(不正アクセス禁止法第5条) |
不正保管罪 | 不正に取得した他人のIDやパスワードを、不正アクセスを行う目的で保管したときに問われる罪。(不正アクセス禁止法第6条) |
不正入力要求罪 | サイトの運営者を装って不正に情報を得ようとしたときに問われる罪。フィッシングメールが典型例。(不正アクセス禁止法第7条) |
参照:不正アクセス行為の禁止等に関する法律|e-Gov法令検索
このように、いくつもの罪に問われる可能性のある行為です。
インスタを乗っ取られたときは泣き寝入りせず、しっかり対応していきましょう。
インスタの乗っ取り犯は誰かわかる!犯人を特定する3つの方法
インスタの乗っ取り犯は特定できます。
アカウントが乗っ取られてしまったときは、以下の方法で犯人を特定しましょう。
- 「発信者情報開示請求」を行う
- 「発信者情報開示仮処分命令申立」を行う
- 「被害者等通知制度」を利用する
それぞれ解説します。
「発信者情報開示請求」を行う
まずは、「発信者情報開示請求」を行う方法です。
たとえばインスタの乗っ取りにあった場合なら、インスタの運営会社に対して乗っ取り犯のIPアドレスを開示するよう要求します。
IPアドレスとは、スマートフォンやパソコンそれぞれに与えられた番号のことをいい、IPアドレスが判明すれば最終的に「どこの誰が勝手に投稿したか」がわかります。
発信者情報開示請求から乗っ取り犯の特定までの流れは以下のとおりです。
2. 判明したIPアドレスをもとに「プロバイダ」を特定する
3. 乗っ取り犯の個人情報をプロバイダに開示請求する
4. 乗っ取り犯が特定される
注意点は、IPアドレスを取得しただけではまだ個人を特定できない点です。
インターネットを回線につなぐ接続事業者「プロバイダ」に乗っ取り犯の個人情報を請求してはじめて、乗っ取り犯の住所や氏名、連絡先などがわかります。
また、開示請求を行っても、必ずしも乗っ取り犯を特定できるとは限りません。
開示請求自体、権利を侵害される被害を受けていなければ認められず、請求が認められたとしても運営会社やプロバイダが請求に応じないケースもあるためです。
インスタを乗っ取られたら、弁護士に相談することをおすすめします。
「発信者情報開示仮処分命令申立」を行う
前項でも解説したとおり、発信者情報開示請求をしてもインスタの運営会社やプロバイダが開示請求に応じてくれない可能性があります。
そのような場合の対応策として、運営会社やプロバイダに対し「発信者情報開示仮処分命令申立」を行う方法があります。
発信者情報開示仮処分命令申立とは、運営会社やプロバイダに対し、乗っ取り犯の個人情報を開示するよう裁判所から命令してもらう手続きです。
具体的には、以下の命令が運営会社・プロバイダに出されます。
- 運営会社への「プロバイダへのログ提供命令」
- 運営会社・プロバイダへの「ログ保存命令」
命令が出されると乗っ取り犯が特定されます。
先に発信者情報開示請求を行うか、はじめから発信者情報開示仮処分命令申立を行うかは、弁護士に相談して決めるとよいでしょう。
検察の「被害者等通知制度」を利用する
事件が刑事事件になった場合、検察の「被害者等通知制度」を利用するのもひとつの方法です。
被害者等通知制度とは、事件に関する以下の情報を検察から教えてもらえる制度です。
- 事件の処分結果
- 裁判期日
- 裁判の結果
- 加害者の処遇状況
- 加害者の出所時期
上記の情報は、口頭や文書で通知されます。
通知は被害者本人だけでなく、その親族や婚約者、代理人弁護士も受けられます。
とくに弁護士に対応を依頼すると、多くの情報を得られる可能性が高まるでしょう。
なお、被害者等通知制度と似た制度に、検察ではなく警察に情報を求める「被害者連絡制度」というものもありますが、被害者連絡制度のほうは殺人罪や強盗致死傷罪といった重大な犯罪が対象でありインスタの乗っ取り行為は対象外です。
対象外の事件に対しても、被害者の開示の要望は考慮すべきとの取り決めがありますが、検察の通知制度のほうが情報を得られやすいでしょう。
インスタが乗っ取られるのはなぜ?
そもそも、なぜインスタが乗っ取られてしまうのでしょうか。
インスタを乗っ取る目的には、以下のことが考えられます。
- 金銭目的
- 個人情報の入手
- 逆恨みや嫌がらせ
それぞれ解説します。
金銭目的
インスタの乗っ取りは、多くの場合金銭目的で行われます。
たとえば、アカウント所有者のフォロワーに対して詐欺サイトやアダルトサイトのURLをダイレクトメッセージ(DM)で送り、クリックした人を強制的に入会させたり閲覧・ダウンロードさせたりすることで金銭を得ます。
一度振り込むとその後も複数回請求され、最終的に大きな被害になることも少なくありません。
そのほか、金銭的な支援を求めるDMを送り、直接金銭を騙し取るケースもあります。
個人情報の入手
個人情報の入手も、インスタを乗っ取る目的のひとつです。
アカウント所有者の電話番号やメールアドレスなどはもちろん、DMを利用してフォロワーの個人情報も抜き取ろうとします。
そして入手した個人情報は売買され、業者の手に渡ってしまいます。
逆恨みや嫌がらせ
逆恨みや嫌がらせでインスタを乗っ取られるケースもあります。
乗っ取りの理由が逆恨みや嫌がらせだった場合、以下のような被害にあう可能性があります。
- 本人になりすまし、本人を貶める目的で不適切な投稿をされる
- 投稿をすべて削除される
不適切な投稿とは、たとえば不倫や犯罪をカミングアウトするような内容やアダルトな動画、画像などです。
これにより、アカウント所有者が社会的信用を失うおそれがあります。
金銭や個人情報が目的なら、顔も知らない第三者から被害を受けることがほとんどです。
しかし逆恨みや嫌がらせが目的の場合、たとえば別れた恋人や配偶者の不倫相手など、身近な人物が犯人の可能性があります。
乗っ取り犯に狙われやすいインスタアカウントの特徴
乗っ取り犯に狙われやすいのは、以下のようなアカウントです。
- フォロワーが多い
- 影響力がある
- 企業の公式アカウント
- パスワードが弱い・使い回している
フォロワーが多く影響力もあるアカウントが狙われるのは、それだけ多くの金銭や個人情報を入手できる可能性があるためです。
たとえばフォロワーがたった10人のアカウントと1万人以上のフォロワーを抱えているアカウントとでは、乗っ取り犯にとって利用価値があるのは言うまでもなく後者です。
また、企業の公式アカウントも、影響力がありフォロワーの数も多い傾向にあるという点で狙われやすくなります。
顧客データや機密情報も狙われる理由になるでしょう。
ただし、個人でフォロワーが少なくても安心はできません。
アカウント名や誕生日などから簡単に予測できるようなパスワードや、ほかのサービスと同じパスワードを使っていると、誰でもターゲットになる可能性があるため注意しましょう。
インスタを乗っ取られたらどうなる?
インスタを乗っ取られると、以下のような状態に陥ります。
- 自分のアカウントにログインできなくなる
- アイコン写真を変更される
- 自分になりすまして勝手に投稿される
- 画像が悪用・転載される
- 悪質なスパムメッセージが拡散される
- 投稿やアカウント自体を削除される
- 個人情報が流出する
- フォロワーが詐欺にあう
メールアドレスやパスワードが間違っていないにもかかわらずログインできなくなったら、乗っ取り被害を疑ったほうがよいでしょう。
ただし、「ログインはできるが乗っ取られている」というケースもあるため要注意です。
乗っ取られていないかどうかは、以下の方法で確認できます。
2. 記憶にない投稿がないか
3. 外国人のフォロワーが異様に増えていないか
4. インスタの公式からパスワード・アカウント情報変更に関する通知が来ていないか
5. 「ログインアクティビティ」に記憶のない情報がないか
「ログインアクティビティ」とは、そのアカウントにログインした場所や日時、その際使用した端末の種類が見られる機能です。
プロフィール画面右上にある3本線のメニューバーから「設定」を開き、「セキュリティ」に進むと確認できます。
記憶にない場所や日時、機種でのログイン履歴があるときは乗っ取りにあった可能性が高いため、次章を参考に対処してみてください。
インスタを乗っ取られたときの対処法
インスタの乗っ取りにあったら、以下の方法で対処しましょう。
- ログインできるならパスワードの変更や連携の解除をする
- ログインできないならパスワードをリセットする
- 乗っ取り被害にあっていることを別のSNSで報告する
- 警察に通報する
- ケースによっては損害賠償請求を検討する
それぞれ解説します。
ログインできるならパスワードの変更や連携の解除をする
アカウントにログインできるなら、パスワードの変更や連携しているアプリの解除を試みましょう。
パスワードは、他人が予測できないものにする必要があります。
変更後は前回のパスワードでログインできなくなるため、それ以上乗っ取り行為を継続できなくなります。
アプリとの連携も、いったん解除しておくとよいでしょう。
勝手に怪しいアプリと連携させられていることがあるためです。
連携が必要なものについては、安全性を確認したうえで連携の再開をおすすめします。
ログインできないならパスワードをリセットする
ログインできなければ、ログイン画面からパスワードをリセットしましょう。
Android・iOS別のリセット方法は以下のとおりです。
Android | 1.「ログインに関するヘルプ」をタップ 2.電話番号・ユーザーネーム・メールアドレスのいずれかを入力 3.メールアドレスか電話番号かを選択し「ログインリンクを送信」 4.SMSの指示どおりに操作する |
---|---|
iOS | 1.「パスワードを忘れた場合」をタップ 2.ユーザーネームか電話番号かを選択 3.ユーザーネームかメールアドレス・電話番号のいずれかを入力 4.SMSの指示どおりに操作する |
パスワードをリセットしても乗っ取り状態が解除されない場合やリセットができないときは、インスタの公式サイトに通報しましょう。
通報は「アカウントの不正アクセス」から行えます。
運営会社からメッセージが来るため、指示を待ちましょう。
乗っ取り被害にあっていることを別のSNSで報告する
インスタが乗っ取られているとわかったら、被害にあっていることを別のSNSで報告しておくことをおすすめします。
乗っ取り犯がインスタでつながっている人とコンタクトを取り、金銭や個人情報を盗み取ろうとする可能性があるためです。
たとえば、LINEやFacebook、Xなどを利用して早い段階で知人と情報を共有しておくと、被害の拡大を最小限にできるでしょう。
警察に通報する
インスタの乗っ取りによって深刻な被害を受けた場合、インスタの運営会社に通報したうえで警察にも通報することをおすすめします。
最寄りの警察署でも相談を受け付けているほか、各都道府県に「サイバー犯罪相談窓口」が設けられています。
最寄りの警察署に出向く際は事前に電話で予約をし、相談日当日は不正ログインをされたとわかるログイン履歴を持参するとよいでしょう。
サイバー犯罪相談窓口には、オンライン上での通報が可能です。
「警察本部」を選択した場合は都道府県の警察本部、「警察署」を選択すると住所地を管轄する警察署に通知されます。
最寄りの警察署はこちらから検索できます。
ケースによっては損害賠償請求を検討する
以下のようなケースは、損害賠償請求が認められる可能性があります。
- 乗っ取り行為によって個人情報が流出した
- 乗っ取り犯がなりすまし投稿を行ったことで社会的評価が下がった
ケースにもよるため幅がありますが、なりすまし行為による損害賠償金の相場は10万円〜100万円程度です。
受けた損害が大きければ、さらに高額になる可能性があります。
ただし損害賠償請求を行う場合、犯人を特定できていなければなりません。
犯人の特定方法については、「インスタの乗っ取り犯は誰かわかる!犯人を特定する3つの方法」で解説しているため参考にしてください。
犯人の特定も含めて、弁護士への相談をおすすめします。
インスタを乗っ取られにくくする8つの方法
以下の対策を行うことで、インスタを乗っ取られにくくできます。
複数の方法を組み合わせ、乗っ取られにくいアカウントを目指しましょう。
2. インスタ以外のサービスと同じパスワードを使用しない
3. 怪しいDMは開封せず報告・削除する
4. 2段階認証を有効にする
5. ログインアラートを設定しておく
6. 外部との連携は慎重に行う
7. アカウント情報を定期的に確認する
8. セキュリティソフトを導入する
それぞれ解説します。
1.パスワードを複雑にし定期的に変更する
パスワードを複雑なものにし、なおかつ定期的に変更しましょう。
複雑なパスワードとは、以下のようなものをいいます。
- 本名やアカウント名、誕生日などから推測されにくいもの
- 英大文字・英小文字・数字・記号などを組み合わせたもの
- できるだけ文字数の多いもの
推測されやすいパスワードは、知人や友人など身近な人にバレやすく、嫌がらせを受けやすくなってしまいます。
また、英大文字や英小文字、数字、記号などを使い、複雑なものにすることも重要です。
数字は意味のないものや自分にしかわからないものにし、誕生日や車のナンバー、連番などは避けましょう。
文字数に関しては、多ければ多いほどパスワードの強度が上がります。
インスタでは6文字以上で設定することになっていますが、8文字以上、できれば12文字以上をおすすめします。
2.インスタ以外のサービスと同じパスワードを使用しない
パスワードは、インスタ以外のサービスと同じものを使用しないようにしましょう。
異なるサービスで同じパスワードを使いまわすと、そのうちひとつのサービスでパスワードが流出したときに、インスタが不正ログインされてしまうおそれがあるためです。
もちろん、逆のパターンもあり得ます。
たとえばFacebookやXでも同じパスワードを使用していた場合、インスタを乗っ取られるとFacebookやXまで被害にあう可能性があります。
それぞれに設定したパスワードを忘れてしまわないか心配なら、パスワード管理ツールやパスワードつきのExcelファイルで管理するとよいでしょう。
3.怪しいDMは開封せず報告・削除する
知らないアカウントから突然送られてくる、怪しいDMに気をつけましょう。
DMに記載されているリンク先に飛んだり、添付されているファイルを開いたりすることで、個人情報を抜き取られる可能性があるためです。
そのようなDMは開封せず、報告したあと削除するのが一番です。
もし開いてしまったとしても、リンク先に飛んだり返信したりといったことはしないようにしてください。
なお、DMを開いただけでアカウントを乗っ取られるということはありません。
そのため必要以上に怖がることはありませんが、再度DMを受信することがないよう、一度怪しいDMを送ってきたアカウントはブロックしておくことをおすすめします。
4.2段階認証を有効にする
インスタの乗っ取り防止に効果的なのは、2段階認証を有効にしておくことです。
2段階認証とは、ログイン時にパスワードだけでなく別の方法でも本人確認が行われるセキュリティ機能のことをいい、以下の2つの方法があります。
SMS(ショートメッセージ)を使用する場合 | 普段使用していない端末からログインしようとすると6桁のコードが発行され、登録した電話番号に送信される。その6桁のコードがなければログインできない。 |
---|---|
サードパーティの認証アプリを使用する場合 | 普段使用していない端末からのログインに必要なコードを認証アプリで作成できる。ログインの際は、認証アプリから送信された認証コードが必要。 |
2段階認証を設定しておけば、他人にパスワードが知られてしまったとしても勝手にログインされることを回避できます。
SMSと認証アプリどちらを使用してもよいですが、簡単なのはSMSで使用する方法です。
ただし電話番号を登録しなければならないため、電話番号を登録したくないなら認証アプリを使用するとよいでしょう。
認証アプリはログイン時に認証用コードを発行しなければならず、SMSを使用する場合に比べて手間がかかる点に注意が必要です。
認証アプリには以下のものがあります。
- Google Authenticator(Google Play/App Store)
- Microsoft Authenticator(Google Play/App Store)
5.ログインアラートを設定しておく
ログインアラートを設定しておくと、乗っ取られたときにいち早く気づけます。
ログインアラートとは、新しい端末やブラウザから自分のアカウントへのログインがあったときに、ログインがあったことをメールで知らせてくれる機能です。
乗っ取り行為を未然に防ぐ対処法とは少し違いますが、ログインアラートを設定しておけば悪さをされる前に食い止められる可能性があります。
なお、ログインアラートの設定方法は以下のとおりです。
2. 「アカウントセンター」をタップ
3. アカウント設定の「パスワードとセキュリティ」をタップ
4. ログインの場所の「ログインアラート」をタップ
5. アカウントを選択
6. 「アプリ内通知」にチェック
6.外部との連携は慎重に行う
インスタと外部のアプリとの連携は、慎重に行う必要があります。
連携させたアプリが悪質なものであったために、個人情報が抜き取られるケースもあるためです。
提供者が不明なアプリや安全性が確かでないアプリは避け、公式のもののみ連携するようにしましょう。
「いいね!」やフォロワーを提供するアプリも使用しないようにしてください。
「いいね!」やフォロワーを提供するアプリに関しては、乗っ取り行為のきっかけになる可能性があるうえ、そもそもインスタのコミュニティ規定に違反するものもあります。
コミュニティ規定に違反するとアカウントが停止されるおそれがあるため、使用しないのが無難です。
すでに怪しいアプリと連携してしまっているなら、以下の手順で削除しておきましょう。
2. 「ウェブサイトのアクセス許可」をタップ
3. 「アプリとウェブサイト」をタップ
4. 削除したいアプリ下の「削除」をタップ
参照:Instagramで「いいね!」やフォロワーを提供するアプリを使用してはいけない理由|ヘルプセンター
7.アカウント情報を定期的に確認する
アカウント情報を定期的に確認することも重要です。
定期的にチェックすれば、早い段階で乗っ取りに気づけるためです。
たとえば以下の点をチェックするとよいでしょう。
- ログイン履歴
- 連携している外部アプリ
- プロフィール
- 自分の投稿・「いいね!」
- フォロワー
不審な点が見つかったらすぐにパスワードを変更し、2段階認証やセキュリティソフトの導入など、この章で紹介している対処法を実践しましょう。
8.セキュリティソフトを導入する
セキュリティソフトを使用している端末に導入することで、セキュリティを強化できます。
おすすめは、有料のソフトを選ぶことです。
無料のものもありますが、無料のものには以下のようなデメリットがあります。
- 一部の機能しか使用できない
- サポートがついていない
- ウイルス検出率が低い
- セキュリティ機能がない
- ソフト自体が有害なソフトウェアの可能性がある
デメリットを考えると、第三者機関から評価されている有料のソフトを検討したほうがよいでしょう。
有料のソフトには、たとえば以下のものがあります。
製品にもよりますが、1カ月あたり数十円〜数百円のコストで購入できるものもあるため、自分に合うものを探してみるとよいでしょう。
インスタを乗っ取られたときの注意点
インスタを乗っ取られたときは、以下の点に注意する必要があります。
- アカウントを取り戻せない場合がある
- 乗っ取りの被害者を対象にした詐欺への注意も必要
- 被害を最小限にするには早期の対応が重要
それぞれ解説します。
アカウントを取り戻せない場合がある
インスタを乗っ取られた場合、状況によってはアカウントが取り戻せないことがあります。
たとえば投稿やストーリー、アカウント自体を削除されてしまったケースです。
削除されても、「設定」内の「最近削除済み」には、30日分の投稿と24時間分のストーリーが残されているためそこから復元が可能です。
また、アカウント自体が削除されたときでも、30日程度であればアカウントデータが保存されているため、インスタの運営会社であるMeta社(旧Facebook社)に依頼すれば復元できます。
しかし投稿やアカウントデータの保存期間を過ぎてしまった場合、復元はできません。
削除から30日以上経ってしまったアカウントは復元できず、これまで積み重ねてきた投稿やコメント、いいね!、フォロワーが取り戻せなくなることを念頭に置いておきましょう。
乗っ取りの被害者を対象にした詐欺への注意も必要
インスタを乗っ取られた人を対象にした詐欺にも注意しなければなりません。
乗っ取り犯と結託している人物から、「AppleやGoogleのギフトカードで◯円支払えば、アカウントを取り戻します」という内容の詐欺メールが届く可能性があるためです。
さらなる被害にあわないためにも、そのようなメールは無視しましょう。
文面は英語で書かれているため、すぐに怪しいメールだとわかります。
もちろん、言われるままにギフトカードを購入するのもいけません。
被害を最小限にするには早期の対応が重要
被害を最小限にするには、早期の対応が重要です。
時間が経てば経つほど被害が拡大したりアカウントを取り戻すのが難しくなったりする可能性があるため、「乗っ取られたかも」と感じたら、すぐに行動に移すことをおすすめします。
自分で対応できないときは、ネットトラブルを得意としている弁護士に相談するようにしましょう。
まとめ
インスタを乗っ取られないようにする対策や、乗っ取られた場合の対処法について解説しました。
インスタの乗っ取り犯は誰かわかります。
「発信者情報開示請求」や「被害者等通知制度」など、乗っ取り犯を特定する手段はいくつもあるためです。
インスタを乗っ取られると、自分のアカウントにログインできなくなったり勝手に投稿されたりといった被害にあうほか、自分やフォロワーの個人情報流出にもつながります。
そのため日頃から、アカウントの乗っ取り被害にあわないよう注意する必要があるでしょう。
乗っ取り被害を防ぐには、パスワードを複雑なものにしたり2段階認証を有効にしたりといった方法があります。
また、それでも乗っ取られたときはパスワードの変更やリセットを試み、状況に合わせて警察への通報や損害賠償請求を検討しましょう。
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